扶桑化学工業とは?
扶桑化学工業株式会社は、日本の化学メーカーであり、電子材料、機能性化学品、ライフサイエンスなど幅広い製品を手がけています。近年は、旺盛な半導体需要により業績を伸ばしている注目の企業です。そんな、扶桑化学工業の概要と事業の強みについて紹介していきます。
基本情報
正式名称 :扶桑化学工業株式会社
創業日 :1952年
創業者 :赤澤 庄三
会長 :藤岡 実佐子
社長(CEO):杉田 真一(すぎた しんいち)※2023年3月26日現在
本社 :大阪府大阪市
事業内容 :製造業
扶桑化学工業の強み
扶桑化学工業の強みは、主力商品である「高純度コロイダルシリカ」です。主に半導体の研磨剤などで使われるもので、微細化が進む半導体産業になくてはならない製品です。
扶桑化学は、他にも、シリカを中心とした電子材料で世界でも有数のシェアをもち、利益率が20%を超える高い利益を上げています。
もう1つが、メーカーロゴにも使われている「りんご酸」をはじめとする果実酸です。SDGsの意識の高まりから食料廃棄問題が世界中で問題になっています。りんご酸は、食品加工に欠かせない存在となり、日本だけでなく世界各国に輸出されています。
他にも、クエン酸などで高シェアを獲得しています。
高純度コロイダルシリカとは
高純度コロイダルシリカは、ナノ粒子のシリカを水中に分散させたものであり、半導体をはじめ広い範囲で利用されています。現代の半導体製造においては、ナノ単位(1mの10億分の1)の超微細な回路構造を実現するために、高精度の微細加工技術が必要です。高純度コロイダルシリカは、シリコンウエハーと呼ばれる材料を研磨するために使われる研磨剤です。扶桑化学工業は、純度99.9999%の超高純度コロイダルシリカを生産できるのは世界でも数少ない企業の1つです。
リンゴ酸とは
りんご酸は、天然に存在する有機酸の一種で、果物や野菜、特にりんごに多く含まれており、独特の酸味を持っています。ここでは、りんご酸の特性や効果、利用方法について詳しく解説します。
りんご酸には、食品や医薬品、化粧品などの分野で様々な効果が期待されています。例えば、食品添加物としての利用では、酸味料として使用されるほか、酸化防止剤としても利用されます。また、健康食品としても利用され、疲労回復や肥満予防などの効果が期待されています。
まとめ
今回は、グローバルニッチな市場でトップシェアを多数獲得している扶桑化学工業についてまとめました。扶桑化学工業は、一般にはあまり知られていない企業ですが、世界の先端半導体産業で使用される超一流素材メーカーです。私たちが普段使っているiPhoneなどのスマートフォンに搭載されているチップを作る工程でも使われています。
スマートフォンや電気自動車などの最先端の製品は、表には出ない優れた日本企業があってこそ作ることのできるものなのです。
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