エルピオでんきが事業停止。新電力の動向まとめ

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2022年4月30日、エルピオでんきが事業停止

2022年、エネルギー価格がより一層上昇していく1年になりそうですね。「節電」、「省エネ」は、今年のトレンドワードになるでしょう。

新型コロナからの落ち込みから回復の傾向にある世界。エネルギーの需要がものすごく高まっている。

原油、天然ガス、石炭の価格は上昇を続けた。そこに、ロシアがウクライナへ侵攻したことで世界でエネルギー価格が急騰。

電気やガス料金は、値上げにつぐ値上げで家計に大きな負担を与えています。

3月25日には、福岡を拠点とするホープエナジーが破産した。

4月には、大阪を拠点とするISエナジー。5月には、鹿児島を拠点とするナンワエナジーが事業停止を発表。

調査会社によれば、新電力の約6割が赤字とみられており、今後も、事業停止や廃業の流れは続くと見られる。

新電力とは、なにか

新電力は、基本的に自前で発電設備や送電網をもつわけではありません。東京電力など大手電力の設備を借りて電力事業を行っているのです。

人件費や固定費などを節約することで、安価な価格設定ができる。また、JEPX(日本卸売電力市場)で電力を大量に仕入れてユーザに売るという仕組みもある。

大手電力と新電力のちがい

東京電力や関西電力は、自社で火力発電所、水力発電所をもつ。また、各家庭に送電する送電線などの設備も保有している。自社でサポートする従業員を多く雇用しているため、顧客サポートなどは手厚い。

新電力は、自社では多くの従業員をもたないため、サポートなどは大手電力会社に委託している場合が多い。

エネルギー価格の動向

世界的なエネルギー価格の上昇とロシアによるウクライナの侵攻の影響で電力の市場価格は急激に上昇している。

日本は、資源をほとんどもたず輸入に頼り切っているため、大きな影響を受けている状況だ。

今年に入って、電力の取引価格は平年の2倍から3倍になっている。新電力は、電力を市場から安く仕入れて顧客に売るというビジネスなので市場価格が高騰している現在は、非常に厳しい状況となっている。

また、新電力は市場から調達した電力量以上を顧客が使用すると、大手電力会社に割増料金を支払う契約になっている。これらが、経営状況を悪化させる要因。

新電力の動向

【受付停止】Looopでんき

3月31日、Looopでんきは新規受付を停止すると発表した。

【事業停止】エルピオでんき

3月23日、エルピオでんきは新規受付を停止。4月には、事業停止を発表した。

【受付停止】あしたでんき ※5月1日発表

3月25日、あしたでんきは新規受付を停止すると発表した。

更新:6月末をもって、すべてのサービスを停止すると発表した。

【受付停止】楽天でんき

3月4日、楽天でんきは新規受付を停止すると発表した。

【受付停止】シン・エナジー

3月17日、シン・エナジーは新規受付を停止すると発表した。

現在も受付をしている新電力(6月6日現在)

東京ガスのでんき

大手ガス会社の東京ガスが提供している。ガスとセットにすると割引が受けられる。利用金額に応じたポイントが付与されるサービス。

ドコモでんき

大手通信会社のNTTドコモが提供するサービス。dポイントでの還元やスマホとセットでお得になる。電気料金は、大手と変わらない。

ソフトバンクでんき

大手通信会社ソフトバンクが提供するサービス。携帯料金とセットでお得になるもの。電気料金自体は、大手とほぼ変わらない。

auでんき

大手通信会社KDDIが提供するサービス。携帯料金とセットでお得になるもの。電気料金自体は、大手とほぼ変わらない。

CDでんき

ガスとセットで割引、支払金額に応じたポイント付与などのサービス。

まとめ

どの新電力会社にも共通することではあるが、現在の市場価格では利益はほとんどでないと考えていい。

今後も、受付停止、サービス停止は続いていくことは必至。新電力の業界再編は大きく進むでしょう。

大手電力会社も電力需給の逼迫などの問題を抱えているため、新電力からの切り替えを停止する動きもある。

あくまでも、切り替えの受付を停止しているのは企業向けのみだが、今後の動向には注目していきたい。

この記事が何かの参考になったら嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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