はじめに
皆さん、コロナウイルスのニュースばっかりですが、注目すべきニュースは他にもあります。それが、「原油暴落で20ドル割れ寸前」というものです。
現時点で、WTI原油先物価格は、1バレルあたり25ドルとなっています。2か月前までは、60ドルで推移していましたので、半値以下に暴落していることがわかります。
今回の暴落について解説しつつ、OPECはどのような会社なのか見ていきましょう!
暴落の理由
先日、OPECの加盟国と非加盟国で開いたOPECプラスという会議が行われました。しかし、OPEC非加盟国の重要メンバーのロシアが減産に反対したことです。
サウジアラビアはロシアに激怒し、減産をやめて増産体制に入りました。石油は、需要と供給のバランスが非常に重要です。原油が大量に出回れば、値段は下がっていしまいます。
基本情報
正式名称 :Organization of the Petroleum Exporting Countries
設立日 :1960年
事務局長 :モハメド・バルキンド ※2020年3月20日現在
本部 :ウィーン/オーストリア
設立加盟国
- イラン
- イラク
- ウェート
- サウジアラビア
- ベネズエラ
その他加盟国
- アラブ首長国連邦
- アルジェリア
- アンゴラ
- ガーナ
- ガボン
- コンゴ
- ナイジェリア
- リビア
OPECの役割
設立目的は、石油産出国の利益を守ることにあります。
設立当時、世界の原油の値段を決めていたのは、アメリカをはじめとする国際石油資本と呼ばれる企業集団でした。石油価格の決定権を奪ったとも言えます。
しかし、1986年には自由市場になったので統率力は以前ほど強くなくなったとも言われています。
最後に
原油価格の暴落は、サウジアラビアとロシアの喧嘩からはじまりましたが、結果的に世界に影響を及ぼすことになりました。
私たち消費者にとって、原油価格の暴落はガソリンが安くなることを意味するのでいいことになります。
しかし、コストの高いシェールオイルの会社にとっては大打撃となりました。天然ガスの関連会社についても破産、倒産件数が急増しています。
この、価格戦争はいつまで続くのでしょうか。すこし落ち着くといいですね。
この記事が何かの参考になったらうれしいです。最後までご覧いただきありがとうございました
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