皆さん、こんばんは!TSMCという会社をご存じですか?おそらく、多くの人はこの会社を知りません。テレビCMがやってないばかりか、ネットでも広告を見かけることもありません。
しかし、私たちは知らずのうちにTSMCが作った製品をつかっています。TSMCは半導体製造の世界最大手の会社です。私たちに身近なiPhoneにも使われています。現行のiPhone11 シリーズでも多く使われているのです。
スマートフォンの需要が高い水準で推移して、2020年の売上高は4兆9600億円、純利益は1兆9162億円という規模になっています。2022年からは3nmプロセスの量産を開始する予定です。
5月31日、TSMCが日本で先端半導体の開発を行うことを発表した。茨城県つくば市の研究センターで日本企業や研究機関と連携する。
そんな、TSMCはどのような会社なのか、見ていきましょう!
基本情報
正式名称 : Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd
創業日 :1987年
創業者 : 張 忠謀 (モリス・チャン)
会長 : 張 忠謀 (モリス・チャン)
社長(CEO): 劉 徳音(マーク・リュー) ※2021年6月1日現在
本社 :新竹市/台湾
事業内容 :半導体製造業
正式な名前は Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.,の頭文字から「TSMC」と呼ばれます。
台湾企業では、時価総額第1位の企業になっています。
応用情報
取引所:台湾証券取引所/ニューヨーク証券取引所(NYSE)
コード:2330/TSM
配当利回り:2.15%
TSMCの特徴
TSMCは製造に特化した会社です。自社では、設計や自社ブランドでの販売は行なっていません。このような、会社を「半導体製造ファウンドリ」と呼びます。
TSMCは、自社で製造ラインを持たない会社から設計図を受け取り製造するというビジネスモデルをとっています。
自社で製造ラインを持たない会社:ファブレスといいます
半導体製造の世界シェアは約55%となっており、他を圧倒しています。
設備投資や技術開発も積極的で、あの有名なIntel(インテル)が失敗した10nmのチップの製造にも成功しています。
最新ニュース
TSMCの株価が急騰、一時時価総額TOP10入り
(7月28日)ライバル企業のインテルが、7nmプロセッサの生産ラインに遅れが生じており、一部を外部に委託すると発表したことから、株価が急上昇。一時、9.9%高となり、時価総額が10位になった。
最後に
5Gが本格的にはじまり半導体の需要も増加しています。これにより、さまざまな製品にTSMCの半導体が使われることになります。
2020年から量産を始めた5nmプロセスの生産ラインがフル稼働しています。2021年の設備投資は2兆円超という規模です。
アメリカと中国の貿易摩擦という問題もありますが、今後もTSMCの拡大は続くことでしょう。
この記事が何かの参考になったらうれしいです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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