寧徳時代新能源科技(CATL)
皆さん、こんばんは!2021年EVは、メガトレンドの1つです。EVは、Electron Vehicle(電気自動車)のことです。
近年、地球温暖化の問題から環境にやさしい車づくりが注目されています。SDGs(持続可能な開発目標)にも掲げられています。
ハイブリッド車(HV)や燃料電池車(FCV)なども、環境に優しい自動車の1つです。
これらは、NEV(新エネルギー車)ともいわれますが、その中でも一番注目されているのがEVです。
EVメーカーといえば、アメリカのテスラモーターズが有名ですね。CATLは、車載電池に強みを持ち、テスラなどの多くの自動車メーカーに電池を供給している会社です。
CATLは、モビリティ関連の企業に積極的に投資を行うことで単なるバッテリーサプライヤーからの脱却を図っています。時価総額も15兆円を超え中国最大の自動車関連会社へ成長しています。
CATLは、北米地域で6000億円をかけたバッテリー工場の建設を検討していると報道された。テスラなどのEVメーカー向けのバッテリー生産を計画しているとされている。
そんな、CATLはどのような会社なのか、見ていきましょう!
基本情報
正式名称 :寧徳時代新能源科技股/Contemporary Amperex Technology Limited.
創業日 :2011年
創業者 :曾毓群(ロビン・ゼン)
社長(CEO):曾毓群(ロビン・ゼン)※2021年8月26日現在
本社 :福建省/中国
事業内容 :車載用電池製造業
CATLの読み方は、「コンテンポラリー・アンプレックス・テクノロジー・リミテッド」
ATLという香港の電池メーカーの自動車用電池部門が独立して誕生した。ATLは、日本メーカーTDKの子会社というつながりもある。
ドイツの自動車メーカーBMWとの協業で、大きく成長した。また、中国政府の補助金も追い風となって、CATLの成長をあと押した。
2021年現在、世界シェアは韓国のLG科学などを抑えて1位となっています。中国の国内シェアは、44.7%で1位。2位のBYDの16.5%を大幅に上回っています。
現在、CATLは中国国内以外にもドイツやインドネシアなどの海外工場を複数建設している。EVの需要に向けて電池の生産能力を大幅に向上させた。
応用情報
取引所:上海証券取引所(SHE)
コード:300750
時価総額ランキング:—
主要株主:—
CATLの主要な取引先
日本企業
- トヨタ自動車
- 本田技研工業
- 日産自動車
ドイツ企業
- フォルクスワーゲン
- ダイムラー
- BMW
中国企業
- 上海汽車
- 吉利貴社
- 北京汽車
世界の名だたる自動車メーカーがこぞって、CATLの高性能電池を求めて、争奪戦を行っています。EVにとって、電池は心臓部でなによりも大事であることは、言うまでもありません。
CATLが出資している主な企業
- Byton(バイトン)/中国・新興EVメーカー
- Neo Lithium(ネオ リチウム)/カナダ・リチウム資源開発
- SAIC Mobility/中国・モビリティサービス
- 地平線機器人(Horizon Robotics)/中国・AIチップメーカー
CATLの関連ニュース
2021年8月、車載電池を増産するために最大1兆円の増資を行うと発表した。需要増加を見越して、競合他社を引き離す。
2021年11月、中国の中堅自動車メーカー長安汽車のグループ会社、アバター・テクノロジーに出資。同社の30%弱の株式を取得した。
2021年1月〜9月の純利益は、前年比130%増の1377億円と高い成長を続けている。テスラから約80万台分のリン酸リチウム電池を受注したことも明らかになった。
最後に
創業より、グローバル戦略をはかり、快進撃をづづけています。大きなシェアをもっていた、日本のパナソニックを追い詰めている会社です。
12月18日、CATLとアリババは、中国の大手自動車メーカーのネット配車サービスのSAIC Mobilityに47億円の出資を発表しました。様々な分野への投資を加速させています。
新製品の走行可能距離が200万キロを超えると発表しました。現在、実用化されているのが、24万キロほどなので大幅な性能向上される見込みです。
また、2020年上半期の決算では、売上高4900億円、純利益525億円となり、好調を維持しています。
CATLは、基地局など高エネルギー密度を必要としない分野向けに、ナトリウムイオン電池を発売すると公表した。発売は、7月ごろを予定している。
注目される全固体電池については、技術的課題が残されているとして商用化には大きな壁があると述べた。
現行の車載バッテリーは、コストと重量という課題があり、CATLは次世代技術の開発を急いでいる。その1つがCTC(セル・トゥー・シャーシ)という技術。
CTP(セル・トゥー・パック)という一部のEVメーカーが採用している方式の改良版とされる。
EVのさらなる普及には、2つの課題を解決することは必須となっているため、今後の技術開発に期待したい。
この記事が何かの参考になったらうれしいです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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